【鶴岡市観光案内(非公式)】②龍王尊善寳寺(善宝寺)

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▶カメラ

鶴岡市の魅力を非公式に発信するコーナーその2。加茂水族館の後は善宝寺で歴史探訪。

施設概要

住所 山形県鶴岡市下川字関根100
アクセス ①JR鶴岡駅から湯野浜温泉方面バスで30分
②善宝寺下車すぐ山形自動車道 鶴岡I.Cから車で10分
③日本海東北自動車道 鶴岡西ICから車で15分
拝観料 無料(※本堂内拝観500円)
開館時間 8:00~16:00 ※本堂内拝観
休館日 年中無休

善宝寺は鶴岡市郊外の湯の浜方面にある曹洞宗の古刹である。加茂水族館や湯の浜温泉の近郊にあるので自家用車やレンタカーならまとめて回ることができるので便利だ。敷地内は駐車場があり空いていればここに駐車することが可能。

エスモールから出ているバスで訪れることもできるが時間帯が限られているため注意。鶴岡市は典型的車社会なので自家用車かレンタカーを推奨。


入館は無料で本堂内を拝観する場合は別途500円かかる。今回は時間の都合から回らなかったが、以前訪れた際は数々の貴重な歴史的資料や文化財を見せていただいた。とても興味深かったので是非。

言うまでもないことだが、お寺は信仰の場でありテーマパークではない。それなりの節度とマナーを持って拝観するべきである。大声、飲食、ゴミ捨ては以ての外だ。そのことをよく認識して訪れるべきである。

設備構成

ペンタックスK-3 MarkIIIにラオワ12mm F2.8の組み合わせ。APS-C換算で18mmの画角となる。

マニュアルフォーカスレンズだがオーバーインフがなく、無限遠でキッチリピントが合うため作業性がよい。電子接点すらないがゼロディストーションにより歪曲が少なく、色乗りも良いため素性が良い描写を期待できる。

そんなわけで最近気に入っている組み合わせであり、勝手に名誉リミテッドレンズを名乗っている。

このカメラで撮った写真

龍王尊善宝寺は曹洞宗の古刹(こせつ)で、妙厳寺、最乗寺と並ぶ妙厳寺(愛知県・別名豊川稲荷)、最乗寺(神奈川県)曹洞宗三大祈祷所とされている。筆者の母方の菩提寺もそうなのだが、曹洞宗は東北地方のシェアが強い。

善宝寺では竜神様を祀っていて、海運関係者の航海安全を祈願するお寺として有名だ。実際、酒田が近いのでさもありなんといったところ。酒田は江戸時代に川村瑞賢によって整備された「東回り航路」(酒田~江戸)「西回り航路」(酒田~大阪)の拠点で、日本史Bでもおなじみだ。


(なお筆者は世界史B選択のためあまりツッコまないでほしい…)

何気なく撮った山門と五十塔だが、どちらも有形文化財に登録された由緒正しいもので、歴史の重みをひしひしと感じる。このペンタックスK-3 IIIには換算18mmという超広角レンズを付けて撮っているが、その画角をもってしても十分なスケール感と迫力を備えている。

曹洞宗の本山

ちなみに曹洞宗の本山は上記祈祷場とは別にある。俗世的表現を借りれば、祈祷場は売上ランキングの高い重要支店またはフランチャイジーで、本山は本社機能を有したホールディングス本体またはフランチャイザーといったところだ。

曹洞宗の名刹はいくつかあるが、有名なのは大本山の永平寺(福井県)と総持寺(神奈川県)だろうか。お寺は「本末制度」といって親寺、子寺、孫寺という組織形態なっている。要は本社、支店、営業所みたいなもので、大本山は会社いうなら「本社」にあたる。


曹洞宗は開祖たる道元禅師の「永平寺」と、後に教えを体系化した瑩山(けいざん)禅師の「総持寺」と本山が2つあり、ゆえに総本山とは言わない。どっかの本〇寺と違い、管区(エリア)の取りまとめ、雲水(修行僧)の研修機能などは双方にあるようで、仲が悪かったわけではない。

おう顕如オメーのせいだよ!ノブヤボでいつもいつも包囲展開しおって!ていうか過剰戦力すぎんよいっそお前が天下統一しろ!

総持寺はなんで鶴見に?

総持寺はなんで鶴見なんかにあるのかというと、かつて石川県にあったものが消失したため明治時代に移設されたらしい。鶴見大学と隣接しているがここも曹洞宗系で、そのため一帯は曹洞宗ランドの様相を呈していて、治安に定評のある鶴見界隈でも一際異彩を放っている。

⇒なお2020年に最寄り駅が「花月園前」から「花月 総持寺前」が改名され念願?の京急進出を果たした。競輪は客層がアレな人が多くヤジがやばかった。必然的に花月園前駅もそのイメージしかなかったが、これで少しは浄化されてクリーンなイメージになったかと。

境内~本堂

話が脱線してしまったが気を取り直して縦構図を2枚。五十塔は後述するが本体内HDR合成撮影で撮影しており、ダイナミックレンジが拡張されている。右の階段は本堂に続く階段で、広角レンズで撮ったためアオリ効果でなかなか凄みが増している。


長い階段を上がるとそこが本堂になっている。華美な印象はあまりなく、いかにも北陸や東北の山寺といった素朴な雰囲気だ。喧騒とはおよそ無縁な場所で、時折遠くで響くシジュウカラの鳴き声が心地よい。

以前訪れた際は筆者の叔父がここの方と友人だったこともあって、じっくりと拝観させていただいたのだが、古刹だけあってとても興味深かった。曹洞宗だけあって座禅体験もできるので、十分な時間を取ってくるといいかもしれない。


奥の院 竜王殿

本堂の左手にはよく見ると細道が続いていて、奥に行けるようになっている。途中木造の渡廊下を潜る形で進んでいくとそこが竜王殿となる。


竜王殿。龍の王が棲むといわれる竜宮城を模して造られたとされ、古くから漁師や船人の信仰の場とされてきたそうだ。気付かないとスルーしてしまいそうだが、細い回廊を抜けた先に階段が現れ、威厳のあるお堂が構えている形となるため、非常にインパクトがある。

HDR撮影

K-3IIIにもHDR合成撮影機能が実装されている。一眼レフカメラ故にミラーショックが気になると思い、手持ち撮影時の使用は敬遠していたのだが、意外とズレやぶれはなくこんな感じで実用的な仕上がりとなるようだ。

K-3IIIにはHDRにはいくつかの設定タイプがあり、昔風の絵画っぽいイメージのもの、彩度を落とした無機質な雰囲気のもの、比較的ニュートラルでクセの少ないものなど選択することができる。クセが少ないものがいいならとりあえずオートにしておくといい。

善宝寺鉄道記念館公園

この善宝寺の敷地前には公園が整備されていて、噴水や手洗い所などがあるが、水道は既に止まっているのか水は出ない。すぐ近くに公衆トイレを整備してくださっているようで、こちらは現在も使用できる。噴水の設置された人魚のブロンズ像が印象的だ。

いつもなら中望遠レンズで人魚に焦点を当て、背景の列車をぼかして撮るところだが、今回は広角レンズのままパンフォーカスで撮ってみた。この開放感のある雰囲気は好きだ。

筆者はギリ覚えてるかどうかでちょっと微妙なのだが、今から約35年前に「人面魚ブーム」というのがあった。セガのドリームキャストで発売された「シーマン」の元ネタだ。人の顔に似ている鯉がいるということで、1990年に週刊誌が報じたことを皮切りに一大ブームになったのだ。


それも今は昔で、噴水やお土産屋の跡地が当時の賑わいを感じさせる。長閑な風景に鱗雲が映える。庄内の夏空は今も昔も変わらない。きっと数百年前からこうだったのだろう。

善宝寺駅跡

さっきの噴水の背景にある列車はかつてこの一帯を走っていた庄内交通湯野浜線の車両「モハ3系」だ。私企業の名前が入るので「ん?」と思った人もいるかもしれないがその人は勘がいい。この路線は国鉄ではなく私鉄になる。

湯野浜線は1929年に開業し、JR鶴岡駅から大山方面を経由してこの善宝寺駅に至り、終点として湯の浜温泉駅まで結ぶ路線だった。長らく地元住民の足と活躍してきた路線だが、1960年の高度経済成長期によって自家用車が普及したこともあり、1975年をもって営業終了・廃止することとなった。

その庄内交通は現在はバス会社となっている。JR鶴岡駅に隣接するエスモールはかつて「庄交モール」という呼び名だったのはそれによる。


ここも10程前に訪れたことがあるのだが、やはり当時と雰囲気が違う。後で気が付いたが駅舎がなくなっているのだ。

当時(1975年)から50年弱が経過しているため、木造建ての駅舎の老朽化が激しく、2022年には駅舎の解体がなされたようだ。以前は以下のような外観だった。wikipediaの添付写真も当時のものとなっている。



そんなわけで現在は駅舎は解体されてホームのみとなっている。それで上記の外観となっているわけだが、この駅舎が解体された後の姿も美しい。庄内の長閑な雰囲気に馴染んでいるというか、どこかおおらかで伸び伸びとした姿に見える。

駅舎が健在だった頃は、お盆のときに訪れたのもあったがクズ(葛)などが伸長していて少々鬱蒼とした雰囲気があったのだが、こちらもサッパリとしていて趣がある。駅舎を解体するにしても、可能な限り景観を維持しようと試みが見られ、粋を感じる。これは愛がないとできない仕事だろう。


先ほどのアングルの写真をもう一度。筆者は役目を終えて自然に還っていく列車を見て趣深いと感じたが、「かわいそうだ」と思う人もいるようで、感じ方は人それぞれになるのかな。

……実を言うと、列車のところには柵が設けられていて入れないようにしてある。一部低くなっていて、跨げるようにはなっているので申し訳という形ではあるのだが、安全管理の面からは推奨はされないだろう。

なので訪れた際は迷ったが、ただこういうのはその時に撮っておいた方がいいと感じる。次訪れたくなったときに残っているとは限らないし、当時の記憶や面影を残す存在も、それを知る人々も少なくなってきている。それが地方であれば尚更だ。

まとめ

この善宝寺は現代に至るまで様々な「時代」をありありと写してきた場所で、歴史好きは考察が捗って楽しいスポットになる。数百年前から続く歴史に思いを馳せる他、昭和~平成の時代の変遷も視覚的に確認できるので、時の重み・移ろいを感じることができる。

加茂水族館や湯の浜からも近くアクセスしやすいのも良い。鶴岡を立ち寄った際には是非。

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