【レビュー】Bliger パイロットウォッチ(36mm)

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中華時計

思わぬ伏兵その1。Bligerの36mmモデル。

スペック

年代2023年頃?ムーブメント自動巻き NH35A
型番不明精度+30秒程度
直径36mm風防サファイアガラス
厚さ12mm防水10気圧防水
ラグ幅20mmおすすめ度★★★★☆(4.5)
機能 備考全面夜光(Full Lume)

どんなモデル?

36mmケースに全面発光ダイヤルを積んだパイロットウォッチ。実用性に全振りした時計で、それ以上でも以下でもないスタイルが潔い。

BligerやParnis、Tandorioは公式サイトが無いので怪しい部分もあるのだが、この時計に関してはかなり満足度が高い。夜光は明るいしブレスレットはガッシリしていて安っぽさがない。気になる点はケースの面取りが少々荒く、やや角が立った印象を受ける程度だ。

ブランドゆえ少し勘繰ってしまったが、スペック表には316Lと書いてあるし腐っても流石に316Lだろうと思われる。以前Pernisのモデルを買ったことがあるが、PernisやBrigerはちゃんと316Lだと思う。

ディティール

ケース

そんなわけでケース素材は316Lステンレスに見える。まあセール時に1万円切る程度なので不当に安いというわけでもない。色や質感的にもたぶん大丈夫だろう。

論より証拠ということで真夏の時期に3週間着用してみたが、金属アレルギーっぽい炎症等は特にないので問題ないと思われる。bligerに関しては他のモデルも買ってみて、ブラックPVDモデルをやはり3週間付けて検証してみたが、こちらも問題なかった(※個人の感想です)

そんな時計で大丈夫か?大丈夫だ問題ない。


えまって、ソレって当然じゃないのかと思うかもしれないが、恐ろしいことに安価な中華時計には316Lじゃないものがあるのだ。Ally(アロイ:合金)とかボカした表記をされている時計などは、素性のわからない金属をメッキして仕上げているので、金属アレルギーのリスクは伴うだろう。

早い話かトカレフと同じシステムなのでこれは当然お勧めしない。そういう類の時計は価格が5000円以下と激安で、ケースが若干青白いので判別は一応できる。腕に巻けない時計なんて作るなよと思うが、中華時計界隈は価格次第でそういった粗悪品も成立してしまう市場なのだ。

ケースバック

裏蓋はヘアライン仕上げのケースバックで特に言うところのないデザインだ。仕様が複数あり、アリエクで買うとシースルーバックのモデルも選択することができる。

このモデルについてはそれなりにケース厚があり、100m防水とダイヤルに明記されているが、PernisやBliger、Tandorioはちょっと訳アリな印象を受ける。まあ日常生活防水程度の扱いならできるものと思うが、あまり無茶な使い方はしない方がよさそうだ。

そんなわけでモデルについてはいっそシースルーバックの方がよかったかもしれない。Bligerはあまり防水性能については注意を払っていない可能性がある。PernisやBligerのダイバース(R社潜水艦オマージュ)は30m防水と書いてあったため防水性能は基本あまり信用していない。

ブレスレット

例の904Lシールのついたブレスレットが付いてくる。本当に904Lなのかはしらん。

しかしこのブレスレットは悪くない。そしてDバックル(観音開き)ではなく通常の三つ折りバックルなので、プッシュボタンが手首の内側の食いこんで痛くなりにくいのも良い。ケースは粗削りだが、こちらは面取りされているので総合的にはあまり気にならない。

ジュビリーブレスや5連ブレスはコマの精度が気になりやすい。コマの遊び(クリアランス)が大きいとガバガバになってしまい、いかにも安物っぽい感じになってしまう。このブレスにはそういった安っぽさは皆無でガッシリしており、面取りもされているので満足感が高い。

夜光(Full Lume)

全面夜光なので見ての通り良く光る。この時計の特長は発光色がC3系のグリーンというところ。中華時計においては、そこそこの価格帯のブランドやモデルだとBGW9系のブルー系がメインになってくるのでこれはなかなか珍しい。

CadisenとかBernyなどはグリーン系の全面夜光時計を出しているが、どちらかというとファッションウォッチ系なのでスポーツウォッチ色やオマージュ色が薄く、少し毛色が違う。調べた限りだとBrigerやTandorioあたりになるので、少しニッチな仕様と言える。

San Martinとの比較

依然ゲットしたSan martin SN022-G 2との比較。あちらがBGW9のブルーならば、こちらはC3のグリーンとなる。明るさはほぼ互角。どちらもまともに扱えて価格の安価な全面夜光時計となる。

この手の全面夜光時計は10年前はまともに探すのが結構大変で、価格が高く特殊な仕様なものが多くて普段使いもしづらかったが、中華時計が流行ってきた最近では安価かつ容易に入手できるようになった。これは本当に素晴らしい。

入手方法(アリエク)

(※画像から商品ページへ飛べます)

このモデルはアリエクで買った方が良い。理由は安いのもあるが仕様を選べるのが大きい。36mm版と後述するが39mm版があり、シースルーバックとケースバックの仕様を選べる。また文字盤も白黒の2種類あり、白は全面夜光となる。

Bligar自体はPernisと同じくヤフオク・メルカリでも入手できるが、このモデルは探しても見当たらなかった。もしあったとしても割高となるだろう。

まとめ

素性が分からないことで一抹の胡散臭さがあり、そういう意味でもとっても中華な時計。PernisやBliger、Tandorioはモデルの素性がわからないのこともあるので「こまけぇこたぁいいんだよ!」な人向けのブランドになるのかな。不安ならやはりCronos、San martinが安定だ。

ただこの時計については価格を考慮するとかなり出来が良い。全面夜光時計として破格のコストパフォーマンスだ。36mm径と取り回しやすく、ブレスの質感もいいため気になる人はポチってもいいだろう。気になる点は、ケースの面取りが多少粗削りで、指当たりが鋭いことくらいだ。


今回この時計を入手したのは、BGW9(ブルーグリーン)ではなくC3(グリーン)の全面夜光のモデルが欲しかったからだ。たまたま6月のセールで安価に売っていて、他に探してもなかったのでモノは試しと入手してみたモデルになる。

結果としては不満はまったくなくむしろ大好きまであるのだが、やはり素性がわかりかねる部分もある。単純に全面夜光のモデルが欲しいならSteeldive、Cronoswatch、San martinがあるのでそちらをお勧めする。その意味ではチャレンジャー向けの時計かな。転んでも泣かない。

派生モデル

実はこのモデルには39mm版の派生モデルがある。当初コチラの39mm版を購入したのだが、なんかイメージと違って斜め上の仕様だったため仕方なくこの36mmを購入し、満足に至ったという経緯だ。その時計に紹介記事はコチラ。

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