【最強レンズ】Sigma 40mm F1.4 Art でみなとみらいの夜景を撮る ②北仲ノット

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ニコン

中心、周辺、四隅 隙が無いと思う。そんなシグマ40mmでみなとみらいの夜景を展望撮影する。

前回記事はコチラ

撮影機材

ニコンZ7にシグマ40mm F1.4 Artを装着。手持ちの機材の中で一番高感度性能が高い組み合わせ。

なおアダプタは初代FTZのため下部にデッパリがあるが、これはSmallrigのエクステンショングリップを用いてゲタを履かせて解決している。※詳細はこの記事を参照

このレンズで撮った写真

北仲ノット(ザ・タワー横浜北仲)の展望台は、高さ150mm、地上46階の高さにある。横浜ランドマークタワーのほぼ2/3程度の高さになる。

このフロアは一般開放されており、専用エレベーターで昇ることができる。エレベーターを降りるとハロウィンの装飾が施されており、もてなしの粋を感じる。展望台の他にはレストランや、入居者用ラウンジ、トレーニングルームなどが存在する。


フロアの明るさはランドマークタワーのスカイガーデンよりも明るいのでグレア(映り込み)の低減は少々難しい。前回記事でも触れたがC-PLフィルタはあった方が良い。ただし窓ガラスには触れてはいけないので忍者レフやラバーフードは使えない。三脚についても禁止なので注意。

ご厚意で開放されている場所になるのでくれぐれもマナーは守って迷惑にならないように心掛けたい。このレンズはこういった規制の影響を受けず、他の方に迷惑となることなく撮影できるのが素晴らしい。むしろ本領と言えるのかもしれない。

南側(伊勢佐木長者町方面)

今回はホワイトバランスを変えて6600kで撮っている。ラーメンでいうところの「みそあじ」といったところで、秋のイメージに合っている。昔は3000k一辺倒だったが最近暖色夜景の良さがわかってきた感じがある。この間撮りに行った江の島キャンドルライトの影響もあるかもしれない。

南側は伊勢佐木長者町方面を望む。すぐ目の前に横浜アイランドタワー(左)と横浜市役所新庁舎(右)があるが、隙間から鎌倉街道(R16)を望むことができる。ランドマークタワーよりも高度が下がったことで親しみやすい雰囲気だ。

西側(山下町方面)

西側は山下町方面を望む。この展望台でイチオシの方角で、ランドマークタワーでは見ることができないここならではのロケーションとなる。1枚目は窓ガラスでソフトフィルターのような効果が出ている。

「ヨコハマ」のイメージそのままの眺望で、まるで高級ホテルのスイートの眺めのようだ。なお左側のビルは神奈川県警本部で、手前の高層ビルは横浜第二合同庁舎となる。合同庁舎には国の出先機関が入庁している。

北側(みなとみらい方面)

北側はワールドポーターズやクイーンズスクエアを望む。みなとみらいエリアを西側から見渡す構図となる。水面の反射が油彩画のようになっていて息を飲む。

ここはランドマークタワーからも見える場所になるが、ポイントと高さが違うため、絵としては違ったものが見える。40mmの画角としてはこちらの方がハマっているかも。ハマだけに。

東側(ランドマークタワー方面)

東側はランドマークタワー方面を望む。この展望台の看板となるロケーションだ。

ランドマークタワーのスカイガーデンは、当然ながらランドマークタワー自身を見渡すことができない。しかしこちらの展望台ならばランドマークタワーを撮影することができるのだ。40mm画角だと横は少々窮屈だが、縦構図で撮ると収まりのいい絵が撮れる。

なおこの記事を書いた2023年10月の時点で、展望台のすぐ隣で高層ビルの建設がスタートしている。建設中のビルの高さによっては、この風景はやがて見えなくなってしまうかもしれない。

お気に入り

窓ガラスの磨き目でアナモルフィックレンズのようなフレアが発生している。よくアニメで見る目が輝いて横一文字のエフェクトが走るアレが撮れるレンズがあるんです。

まるで大魔法使いフランメ師匠の防護結界のようだ。この結界が破られると七工匠のマハトとソリテールちゃんが千葉県からやってくる。

下界

タワーを降りたところ。周辺を何枚かスナップ撮影。

このレンズは躊躇なく絞り開放F1.4を使えるため、結果としてISO感度を下げることでノイズを低減することができる。加えてZ7のようにボディ内手振れ補正を備える本体ならシャッタースピードを稼げるのでさらにISOを下げられる。

この副次的効果はかなり大きく、これらの写真はISO500~800程度で撮れてしまう。全体のノイズが少なくテクスチャも保たれるので、カタログスペック上は互角の他のF1.4レンズと比べるとポテンシャルの差が浮き彫りとなる。


この写真でISO1000で撮れている。1/13秒 F1.4でこの明るさになる。

このカットは純正24mmシグマ35mmビルトロックス23mmなど度々撮っているが結局これが一番明るくて画質が良い。以前このレンズを入手すればレンズ探しの度は終わると書いたが、割とマジだったりする。

まとめ

ランドマークタワーに引き続き、北仲ノットでも撮影を行ったが、非常に満足のいく撮影結果となった。このような素晴らしい施設を一般開放してくれるのはとても有難いことで、ご厚意に感謝しながら1枚1枚シャッターを切っていった。

今回展望台を2カ所はしごして撮影を行ったが、これは三脚撮影でとても不可能だろう。三脚使用可能・不可能を問わず使用できるのは当然として、撮影時の効率性や機動力もこのレンズの大きな武器となる。


ビル内展望台での撮影は、三脚や暗幕の使用は気が引けるのでやらない派で、それゆえ展望撮影はあまり好まなかったのだが、このレンズの存在で価値観が変わってしまう。

このブログではなるべく多くのレンズを紹介したい意図があるのだけど、ビル内展望台はこのレンズが鉄板過ぎてレギュラー企画になっちゃうかもしれない。

なおなった模様


関連商品

40mmはちょっと狭いという人はこういうシグマからこういうレンズも出ている。いずれもニコンFマウント用で、例によってFTZ経由でZマウントでも使えるやつだ。

SIGMA 24mm F1.4 DG HSM Art

ニコン純正のものよりも後発のレンズとなる。星景撮影を想定されたレンズなので、サジタルコマフレア、色収差、歪曲収差、周辺減光などを補正して、にじみや歪みの少ない絵作りが期待できる。40mmでは狭い人はこちらがオススメか。物理絞りなのでD200、D80などでも使用可能。



なお姉妹品でSIGMA 24mm F1.4 DG HSM Artも存在する。こちらも物理絞りなのでD200などのオールドデジカメでも使用可能。


SIGMA 85mm F1.4 DG HSM Art

夜景を少し寄って切り取りたい場合は中望遠レンズとして85mmがある。もちろんポートレート用レンズとして使用でき、ボケ味も申し分ない。1本あると便利。



このシリーズにはバリエーションモデルで105mm F1.4、135mm F1.8というレンズもある。いずれも85mmを超える画質を誇り、今回紹介した40mm F1.4の匹敵するレンズとなる。

ただし105mmはこの40mmよりもさらに巨大で重たいレンズとなり、135mmはスナップ夜景だとちょっと遠い感じもするので、この用途として使うならやっぱり85mmかな。

なおこの3本はいずれも電磁絞りのため残念ながらD200などのオールドデジカメには使用できない。もし85mmやをこれらの機種で使いたければ純正品のNIKKOR 85mm F1.4Gを使う必要がある。

リンク

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