【レビュー】SIGMA 35mm F1.4 DG HSM Art ②新山下

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ニコン

令和のデジカメに平成のレンズを着けて、昭和のヨコハマの風景を探す旅。

概要

シグマの新機軸「artライン」の記念すべき第1号機であり、神レンズとして知られる名玉。その光学性能は4575万画素を誇るミラーレスカメラ Z7でも遺憾なく発揮する。

このレンズの概要についてはコチラ


ニコンZ7に装着

FTZを介してニコンZ7に装着している。このレンズくらいの重さになってくるとFTZ2よりもFTZの方が重心バランスはいいかもしれない。結果的に不評だったが設計思想はこちらが正しかったと思う。

ただFTZをそのまま付けると底部が出っ張ってしまって安定しづらいので、カメラケースやエクステンショングリップを付けて上げ底してやる方が新しくFTZ2を買うよりも安上がりで済む。今回はSmallrigのエクステグリップを付けている。


なおこの方法はZfcでもすでにやっている。


このレンズで撮った写真

新山下のヨットハーバー。昔D80で撮った回に乗せたポイントで当時から15年ぶりとなる。
その15年前に撮った写真はコチラ(真ん中らへんに2枚)


新山下

実はここ中望遠マクロのレビューのために訪れたはずが、なぜか間違えて35mmを持ってしまい、どうしたものかと途方に暮れて立ち尽くしている。マジか…。どうしてこうなった…。

こういうポカミスはblueは割とよくあって今回はまだマシな方だ。ひどいときは三脚他フル装備で行ったはずが、肝心のSDカードが挿入されていない、あるいはバッテリーの残量がないなどの撮影自体が不能で引き上げるケースなどもままあり、それは流石に心が折れている。

メガトンコイン… 神社ブックマーク… うっ、頭が…!


とりあえず方向性が決まって露出アンダーで夕焼けを生かして二分割法・三分割法で撮っていくことに。まだ空の明るさがあるので絞りはF4で解像感を生かす。


遠景に写っているのは山下町のマリンタワーやみなとみらいのランドマークタワーで、新山下からは意外と離れている。こういう風景はやはり中望遠で撮りたくなるかな。


この辺から暗くなってきたので絞り開放。近景にヨットを置いて遠景をぼかして撮っているが、先ほど撮っていた時と明らかに表情が変わってきている。マジックアワーは露出上は同じ明度でも空の変化と絞りの変化で表情が刻々と変化してくるので楽しい。


周辺減光

この2枚が今回のベストかな。四隅が周辺減光でいい味を出している一方、船のライティングで手前側の暗部が助かっている。しかしながら中心部は解像していてなかなか芯を食った絵になった。

jpg撮って出しでホワイトバランスやピクチャーコントロールも特にいじっていない。シグマのレンズってカリカリシャープのイメージだけどこういう絵画の様な写真が撮れるのはちょっと意外。


横浜ベイブリッジ方面を臨む。ここも中望遠レンズが欲しかったところ。

なおこのベイブリッジは首都高速からは本牧ジャンクションを介して渡るのが普通だが、実は一般道(国道357号線)からも行くことができ、ちょうど首都高速の下側を走ることになる。


本牧JCT

首都高速湾岸線本牧JCT。横浜ベイブリッジへの玄関口となるジャンクションで、普段上を走っている人は多いかもしれないが、下から見た風景を見たことがある人は意外と少ないんじゃないかと。実はこんな感じになっている。

さっきのヨットハーバーの絵でわかる通り35mmは意外と広い。高速道路も引き気味で撮ると意外と入ってしまう。手持ちなのでISO3200くらいで撮っているが、レンズの解像度と本体の手振れ補正のおかげでディティールは意外と保っている。


世の中にはジャンクションマニアという人種がいるらしい。一見酔狂に思えるが、ジャンクションや、超高層ビル、ダムみたいな巨大建造物は圧倒されて引き込まれてしまうので魅力はわかる。

自分は光り物マニアなのでナトリウムランプが好きです。

撮っていて気付いたこと

何気なくZ7に付けて撮影していたが、よく考えればこのレンズは「シグマ」「Fマウント用」のレンズだった…。FTZってシグマとかサードパーティレンズは動作するのかな。。

…と思ったらそれは杞憂だった。というか撮影中全く気が付かず引き上げてから気付いたという。

ただし暗所では若干迷うところもあった。ただこれもHSMで静穏なのと、AEロックしたまま少しずらせば合焦するのであまり問題はない。ファームウェアをアップデートすれば改善するかもしれない。なお公式HPでは互換性についてのプレスを発表している。


本レンズはリストに載っているのでとりあえず一安心。

まとめ

FTZにシグマやタムロンのレンズを装着してみてAFがちゃんと効くか検証していたら、戻すのを忘れてそのままの装備で撮影ポイントに行く羽目になってしまったケース。

しかし元がいいレンズなので頑張って探すと何とかなることもある。今回は別ポイントとニコイチにするつもりが撮れ高が以外と増えたので単独記事になった。AFもちゃんと動いて結果オーライ。

(マウント遊びは程々に)やめようね!

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