【レビュー】PEATAX K-3 Mark III ①

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カメラ

ペンタックスの到達点 K-3IIIについてレビュー。

どんなカメラ?

ペンタックスの準フラグシップ機K-3の後継機。数えて三代目となる。「準」と付いているがこれはフルサイズ機のK-1が2016年より存在するからで、K-7⇒K-5⇒K-3までは名実ともにフラグシップ機だったため、実質的にはその立ち位置となる。

ペンタックスが文字通り全身全霊を注いで作った渾身の一機で、K-3MarkIIIといいつつK-3要素はあまりなくほぼ別物。実質フルモデルチェンジと言ってよく、K-7⇒K-3の違いよりもK-3II⇒K-3IIIの方が違いが大きい。

ぶっちゃけザクIIとザクIIIくらいに違う。あるいはビックコアとビックコアMK-IIIくらい違う。そのくらいの進化を感じるカメラ。

入手方法(2023.6)

新品で入手が可能。ブラックの他にシルバーモデルもあり、非限定品なので普通に買える。

家電量販店で普通に買えるが、ペンタックスなので置いていないことも多い。実物を触りたい場合は新宿や秋葉原、横浜、梅田などの大型店やカメラ専門店に行くのが確実。

関連商品

このカメラを入手しようとする場合先発のK-1MarkIIとの比較が気になる人も多いだろう。K-3IIIは新品・中古ともにフルサイズ機のK-1IIよりも高価となる。一見矛盾しているようだが、個性や性格が異なるカメラなので入手検討中の兄貴は一度は触ってみた方がよい。

なおシルバーモデルは限定モデルのため、入手方法は中古屋やオークションとなる。

ざっくり言うと絵作りを重視したい人、スターレンズやFAリミテッドレンズをフルスペックで使いたい人はK-1(またはK-1II)がおすすめ。スナップの使い勝手を重視したい人、ペンタックスの本気を体感したい人はK-3IIIがおすすめとなる。

ディティール

とりあえずFA31mm F1.8を付けて記念撮影。おそらくペンタックスで一番人気を誇るだろうこのレンズを付けっぱなしにしている兄貴は多いと思われる。付けっぱなしならDA40mm F2.8という人もいるかもしれない。どちらもよく似合う。

総じてK-1をダウンサイズしたようなデザインといえるが、素晴らしいのはFAリミテッドレンズを装着した時の見た目や重量がベストバランスになる点。これは本当にカッコいい。APS-C機なのでもちろんDAリミテッドも似合う。

デザインで特に評価が高いのはグリップで、内側にむかってややカーブを描いており握り心地がすごく良い。深さもあるがこれが適度で深すぎず、小指が引っかかるため振り回しやすい。ニコンと同じでモップアップを繰り返して追い込んた代物なのがわかる。

K-3 & K-3 MarkIII

実はK-3、K-3IIと外観が変化しており、機能も変化している。ダイヤルやカスタマイズボタンが追加され内蔵ストロボはオミットされた。そのためK-3IIIとは名ばかりのもので、実質的にはK-2とでもいうべき2021年完全新作と言ってよいカメラとなる。

デザインはおおむね好評のようでblueもカッコいいカメラだと思う。初代K-3に比べて頭身が上がってダイヤルも増えてより精悍になった。初代K-3:テレビ版アニメの主人公 K-3III:劇場版アニメの主人公みたい。


KP & K-3 MarkIII

KPにくらべると一回り大きく見える。K-rから引き継がれたKPのかわいいデザインは好きで、一代で終わったのは本当に惜しい。エントリー機として出色のデザインと思う。現状故障中で使用できないのが惜しまれる。

(※旧ブログ)

スペック比較

  K-3 KP K-3 MarkIII K-1
発売年 2013年 2017年 2021年 2016年
フォーマット APS-C APS-C APS-C フルサイズ
有効画素数 約2435万 約2432万 約2678万 約3640万
最大ISO感度 51200 819200 1600000 204800
ファインダー倍率 0.95倍(100%) 0.95倍(100%) 1.05倍(100%) 0.7倍(100%)
インターフェイス 従来型 従来型 新型(縦型) 従来型
背面液晶 固定式 チルトアングル 固定式 チルトアングル
バッテリー D-LI90P D-LI109 D-LI90P D-LI90P
重量 800g 700g 820g 1010g

blueが今まで使ってきたペンタ機は、K-r ⇒ KP ⇒ K-3 ⇒ K-3 MarkIII となる。ただKPはあまり撮っていないうちにチルトアングルや基盤が逝って起動不能になったので何とも言えない…。

総合的にみるとスペック的にはK-3IIIが一番妥当なんじゃないかなと思う。デジカメはなんだかんだ新しいが正義だ。価格がK-1よりも高いのは大きなネックだが、今回は中古品を入手したためその点はクリアしており問題ない。


ここがすごいぞK-3 MarkIII

ISO感度

KPの代わりにしばらくK-3を使っていたのだが、夜景スナップ用途で使うことが多いのでISO感度の部分は正直不満だった。10年落ちなので仕方ない部分はあるのだが、この回は撮っていて高感度耐性にやや力不足を感じた。

高感度耐性=センサーサイズが正義となる。K-1の画素数はニコンのD800と全く同じであり(つまりそういうことらしい…)、このカメラの高感度耐性で不満特になかったので、K-1のリミテッドシルバーを探していたのだが…。


そんな折、K-3MarkIIIのISO1600000とかいうフリーザ第二形態すらぶっちぎったバカみたいな数値にちょっと興味が出てしまった。ISO819200のKPがその実力を発揮する前に逝ってしまったこともあり。逝ってそんなにすごいんか…?

実際試してみたところ、2020年代のデジカメとして他社に後れを取ることはなくISO6400程度までは問題なく使えることがわかった。フルサイズセンサーのD800(≒K-1)とも方向性こそ違うが見劣りすることもない。

ただし最大ISOの1600000で撮ることはきっとないだろう。
K-3 MarkIII「もちろんフルパワーであなたと戦う気はありませんからご心配なく」

ファインダー

一眼レフ機のファインダーは光学ファインダー(OVF)なので、入光量(≒センサーサイズ)と明るさや大きさが比例する。そのためAPS-C機の光学ファインダーは基本的に小さく暗い。入門機はペンタミラーなので尚更暗い。

ミラーレス機と違ってレフレックスがあるためライブビュー撮影はおまけ程度と考えると、一眼レフ機のファインダーの重要性は高く、フィーリングのみならず実用性の面からも性能を要求される。

この点K-3IIIのファインダー倍率は1.05倍と1倍を超えている。これは大変難産だったらしく、実際覗いてみると像が大きくて非常に見やすい。一方のK-1はフルサイズ機であるものの像が暗く、暗所だと見づらいという評価があり、逆転しているのが評価が逆転しているのが興味深い。

インターフェイス

K-3IIIではインターフェースが従来のものから一新されており、ニコンや富士など他メーカーと同じくインデックスが縦型のものとなっている。操作方法が変わって違和感があるが、今風になっているともいえるので違和感は少ない。

またソフトのみならず物理的にも進化しており、K-1同様物理ダイヤルやカスタマイズボタンが追加されていて操作方法がかなり改善されている。

ここがダメだよK-3 MarkIII

固定液晶

K-3IIIの背面液晶が固定式である。2021年のカメラとしてはさすがにこれはねぇよwwwという意見が散見される。確かにその通りなんだけど、ただこれに関しては個人的には問題ないかな。

ひとつは「言うほどローアングルやるか?」という点。一眼レフなんだし基本はファインダーで覗いて撮るカメラだと思う。もし仮にライブビューや動画撮影をしたいなら別のカメラでやればいい話で、そういう人はそもそもこのカメラを選ばないだろう。


もうひとつはチルトアングルのKPがほとんど使ってないのにぶっ壊れてリアル板金7万円コースになってしまったこと。当時の新宿センターに持って行ったら基板交換でMAX5万円かかると言われてしまい、それならと中古のK-3をオクで入手した次第。

そんなわけで可動式液晶の信頼性は少し疑問を持っているので固定式液晶はむしろ歓迎。コスト削減とか言われているけれども、そもそもペンタックスブランド自体の今後がわからないわけで、むしろ親心なんじゃないかと。

『いつまでも あると思うな ペンタックス』

バッファサイズ

K-3 MarkIIIのAF速度や連射速度はK-3IIやK-1に比べてかなり進化しているのは確か。…確かなのだが、バッファサイズが小さいため連射をするとすぐに詰まってしまうといわれる。

ただblueの場合は動体撮影はあまりやらず、もっぱら静物かスナップなのであまり問題ない。動き物を連射で撮るならやっぱりニコンかキヤノンじゃないの。

夜間のオートフォーカス

オートフォーカスはかなり改善しているが夜間時はやはり迷いやすい。試し撮りをしてみたときの所感はこちらで。


まとめ

右から順に、初代K-3、KP、K-3III。オマエ本当シルバー好きな…。K-1はちょっと考えている。D800と同様画質でFAリミテッドがフルスペックで使えるカメラ…。

そんな折K-3IIIシルバーがオクで割安価格を見かけたことで冷やかし入札したところ、これが刺さってお迎えすることになった。少し前に初代K-3の中古を入手してからあまり経っていなかったが、この辺は本当にタイミングとめぐり合わせだと思う。

K-3IIIはまさにペンタックスの集大成と言ってよく、結果として非常に満足に行くカメラと感じる。実写については次回にて紹介。

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