【レビュー】smc PENTAX-DA 35mmF2.8 Macro Limited ④シーパラ

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▶カメラ

前回に引き続き八景島を散策。諸事情あり今回はモノクロにてお送りします。※茶番多めです。

撮影機材

前回に引き続きペンタックスK-IIIにDA 35mmF2.8 smcで撮影。

■smc DA35mm F2.8 Limited(旧型:今回撮影で使用)

■HD DA35mm F2.8 Limited(リニューアル版)

■K-3 MARKIII

前フリ ※茶番につき飛ばし推奨

今回は八景島のシーパラダイスに行ってきた。野島公園の展望台から見えたこの島だ。

この島は半分が公園、もう半分が遊園地になっている。「アクアミュージアム」という水族館が有名で、今回のDA35mmマクロはここを撮るつもりで来ていて、ここを楽しんだその足で野島に行って夕焼けを取るプランでいた。

ところが寝坊してしまい間に合わないと判断、オリチャー発動により先に夕照橋の夜景を回収した後でこちらに着た次第だ。大丈夫!googleにシーパラの営業時間は21:30までって書いてあったよ!


八景島には17:30前に着いたので、水族館や夜景をゆっくり楽しむつもりでいた。シーパラに前に来たのはもう20年以上前のことなので、胸を躍らせて島に向かって鼻歌ルンルンスキップしていくと、、


なんか様子がおかしい。
ペンギン「……。」

おっかしいな…人誰もいないんだけど。googleで調べると営業時間は確かに21:30と書いてあるのにお客さんどころか店員さんもいない。これは定休日にうっかり来てしまったパターンか?…でも照明とBGMは付いてるんだよな。うーん

もう一回googleで調べてよく見てみると、、


ファッ!?(驚愕)

google「八景島は営業中(シーパラが営業中とは言ってない)」

ということらしい。さらに無慈悲なるgoogleは続ける。



google「一体いつから── シーパラの営業時間が21:30までだと錯覚していた?」

いやだって今日水曜日だし… おそろしく早い閉園時間 俺でなければ見逃しちゃうね(見逃してる)
水族館「もうおそいッ!入館不可能よッ!無駄無駄無駄!」


メインの撮影目的が丸々潰れてしまうガッカリ度たるや…。しかも120%自分のミスなので本当草も生えない。これは再起不能不可避ですわ。

誰もいないメリーゴーランドでひとり呆然と立ち尽くすダメージはかなりのもので、せっかくのイルミネーションも涙と不甲斐なさでぼやけて見えない。アン〇ンマンの気持ちが今やったわかった気がする。

こんな悲しみを背負うのは俺一人で十分だ。今写真撮影を撮ってるいい子は(急な予定変更は)やめようね!

シーパラの営業時間 ※茶番終了

横浜・八景島シーパラダイスの営業時間は以下のサイトを参照。


ざっくりまとめると大体こんな感じ(※2023.10現在)

  水族館営業時間 八景島開島時間
平日 10:00~17:30 8:30~21:30
土日 10:00~19:00 8:30~22:30

他の遊園地と違う点は、シーパラ営業時間≠島の開島時間 ということ。ニュアンスとしては江の島と同じで、仲見世やシーキャンドルが閉まっても島自体は出入り自由というスタンスらしい。ただ八景島は江の島と違って住居区域が無いので21:30で完全閉鎖となる。

googleの営業時間はここから拾ってきて表示されたものだろう。遊園地は17:00で終わりというのは冷静に考えれば気付きそうなものだが、ぼっちだと普段は行かないし、TDLやみなとみらいのコスモワールドが夜までやっているものでうっかり勘違いしてしまった。

このレンズで撮った写真

googleにもシーパラ公式サイトにも「本日の開島時間21:30まで」と書かれているので、シーパラは閉まっても八景島自体は自由に散策することができるようだ。よく見ると地元の方がウォーキングやランニングをしているので、名実共に帰らなくてもいいらしい。

…というわけで、せっかくなのでシーパラ終了後の八景島を散策してみることにした。図らずも面白いシチュエーションになったのでカスタムイメージはモノクロームで撮っている。


先も述べた通り八景島は半分が公園エリア、もう半分が遊園地になっている。公園エリアはそのまま散策路になっており、島の外周をぐるっと回ることができる。


サーフコースター・リヴァイアサン。ジェットコースターのレールのような巨大建造物はロマンがあって好き。今回モノクロで撮っているがなかなか味わい深い絵になった。


島の外周を歩いていくと小さな橋にたどり着く。平成三年(1992年)は今から31年前の話だ。

八景島は人工島になる。横浜市の沿岸部では港湾施設や物流倉庫、工場、コンビナートなどの開発を進めてきた。しかしその反面、砂浜や公園などの親水・レジャー用途に用いるための海岸線がなくなってしまった。これは首都高速湾岸線と国道357号線のあの感じを想像してもらうとわかると思う。


これを回復するために1965年にマスタープランが策定され、1970年初頭から八景島の埋立計画がスタートする。1985年に埋立工事が完了、翌年から開発事業計画がスタートして1992年に開発工事が完了。翌年1993年より横浜・八景島シーパラダイスが開業という経緯になる。

なんだか宅建士の試験に出てきそうな話だが、島ひとつ作るには30年近くかかるのだ。きっとプロジェクトX的な逸話がいくつもあったはずで、この橋の竣工プレートはそうした島の歴史を静かに物語る。


この橋を歩いていくと宿泊施設がある。シーパラの営業時間が17:30までで、島自体も門限が21:30までということを考えるとちょっと使いにくいかも…。横浜は東京ほど宵っ張りでもないが、それでも夜まで遊びたいという人が大方だろう。

ただ、それゆえ横浜らしからぬ閑静な雰囲気はなかなか良く、サンセットや夜のしじまを望みながらのんびりと過ごすのも悪くない。営業の終わった遊園地という特殊なシチュエーションも楽しめるので玄人向けの施設かもしれない。これはいい穴場。

ボードウォーク

シーパラの各商業施設エリアになる。この日は施設が17:30で営業終了のため、レストランなどもすでに閉まってしまっている。ただし照明はそのまま付いていてデッキは十分な明るさが保たれている。

このデッキの夜の雰囲気はなかなかで、17:30で閉まってしまうのはちょっと惜しい感じもする。


このレンズは「35mm」という標準画角を持った「マクロレンズ」である。それゆえ、手前にオブジェクトを置いてピントを合わせるといい感じになる。

遠景が苦手なレンズではあるものの、こうしたシチュエーションは実のところ結構多いので、困ることは意外と少ない。近景・中景・マクロはこれで撮って、無限遠のシチュエーションは他のレンズに任せるという方法もある。


なおこのレンズは絞ると画質が向上する。これは一段絞ったF4だがなんか立体感があってよく見える。F5.6、欲言えばF7.1くらいまで絞れば無限遠もそこそこの絵が出てくる。

アクアミュージアム前広場他

シーパラ看板施設のアクアミュージアム前広場。LEDで彩られているがこれもモノクロで撮ると印象が変わり、色情報がなくなることで粒感に注目が行くようになる。

このトンネルのような施設は「マリンゲート」という橋で、人感センサー付き照明で色が変わるようになっている。車出来た場合はこの橋を渡って島に入ることになるが、トンネルを抜けた先が広場になっているので、非日常感を盛り上げてくれる。


ちなみに水族館と並ぶ看板アトラクションのブルーフォール(垂直落下式絶叫マシン)はなくなった。2019年夏から営業を休止して点検を行っていたがそのまま再開することなく終了となった。

blueは絶叫マシンが大の苦手だが、この手のドロップタワー系の奴は一撃で終わるので比較的有情に思える。地味にきついのがバイキングで、あれは浮遊感を繰り返し食らうことになるので絶叫系ではかなり苦手度が高い…。あまり並ばないで入れてしまうのもきつい 笑

シー太くんさん(31)

シーパラのマスコットキャラのシータくんさん(31)

この子は地味に謎で、blueが子供の頃から何の生き物がモチーフなのかずっとわからなかった。アシカだと思いきや耳たぶがないのだ。なのでアザラシだと勝手に思っていた。黄色いし、ゴールデンカムイでアシリパさんにボコられた子(ゴマフアザラシ)とは多分別種だろう。

ア゛ア゛ア゛~~~ッ(バキッ)とかシー太くんさん多分言わない。

この記事を書くにあたって長年の疑問を解決しようと調べたところ、シー太くんさんは特定の動物をモチーフにしていないらしい。マジか…。どうりでわからないはずだ。「ムーミンってカバじゃないのかよ!!」と同じくらいのインパクトだ。


そのシー太くんさん(31)だが、ゆとり世代ど真ん中!! あと4年経てば年金定期便がやってきて定期健康診断にバリウムが追加されて、さらに5年経てば介護保険保険料を納付することになるお年頃。Z世代のキッズ共は「さん」を付けろよ!デコスケ野郎!

なお好きな食べ物は「はまぐり」「ラーメン」「生ビール」(※公式)

痛風まっしぐらで草ww 年金だの介護保険だのネタで書いた後調べたらこれが出てきて割とマジだった。誕生当初こそオヤジキャラで済んだが、31歳でその食生活は名実ともにただのオヤジでしかない。乳製品と野菜、あと水分を多めに摂って!!

メリーゴーランド

記事の都合で最後に回したが、シーサイドライン八景島駅から歩いてくると最初にここにたどり着く。無人の中煌々と輝くメリーゴーランドはなかなか異世界観がある。


これもカラーとはかなり印象が違い、コントラストに注目が行くようになる。カラーと違って色でごまかせないため、構図や質感、コントラストにシビアになるのがモノクロ写真だ。それゆえ感覚が研ぎ澄まされる。


まとめ

当初の目的だったアクアミュージアム(水族館)は見ることができなかったものの、閉店後の遊園地という特殊なシチュエーションを楽しめた。

アニメの「けものフレンズ」(1期)のEDでモノクロの遊園地で非常にセンスが良く、閉園後の遊園地をモノクロ写真で撮りたい願望があった中、ひょんな理由でそれが叶ってしまい、小躍りしながら帰って行った。遊園地とは営業していようがいまいが関係なく楽しい場所なのだ。


ああ、でも水族館はやっぱり行きたかったかな。これは今度HD版 DA35mm F2.8を購入しなさいというPENTAX神の思し召しかもしれない…。(購入するとは言ってない)

そういえばDAリミテッドシリーズはシルバーが絶版になったんだね。うーん…いよいよかなぁ。

おまけ

今日散策したエリアを通常通りカラーで撮影するとこんな感じ。やっぱり色はあった方が落ち着く。

シーサイドライン八景島駅から徒歩でこの島に訪れると、写真4枚目~9枚目のメリーゴーランドのところにたどり着くのだが、この誰もいない中でのイルミネーションはなかなか異世界観があって印象的だった。

これ閉園してね?居ちゃいけないやつじゃね?という不安の中撮らせてもらった写真で、遠慮やそわそわ感がそこはかとなく伝わってくる。周囲のアーケードもMOTHER2のムーンサイド感があって不安を煽る。


ペンギン「じゃあの。」

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