前回の続き。関内・馬車道からそのまま夜の公園を散策。
機材構成
前回同様、富士フイルムX-T4に取り付けている。
このレンズで撮った写真
関内散策ついでに臨港パーク方面へ。日曜日の夜ということもあって割とあっさり引き上げた。
万国橋周辺
アパホテル横浜ベイタワーのエントランス。さすがフラッグシップだけあって豪華絢爛な輝きを放つ。
試し撮りするはずが一発OKとなった写真。一枚目からこの切れ味である。設定見たらF2.8とそんなに絞った覚えはないはずだが、何気なく撮ってこのキレはすごい。
続く3枚もシャープでクリアな絵が続く。一枚目は三脚クオリティと見紛う出来で、手持ちでここまで撮れるのは素晴らしい。
カップヌードルミュージアムパーク
カップヌードルミュージアムの裏手にある公園で夜景を望むことができる。名前に反してカップヌードル感はあんまりない。すぐ近くには商業施設の横浜ハンマーヘッドなどがある。
テントが張ってありBBQを楽しむことができる。なんか雰囲気がえっちくて合コンくらいしか使い道が思いつかないんだが実際どうなのだろう。貧困な発想力で大変申し訳ない。
単に夜に来たのでそう見えただけなのかもしれない。昼なら半袖短パンサングラスの外国人がビールとか飲んでそうなイメージ。
臨港パーク
カップヌードルミュージアムパークから橋を渡って訪れることができる公園。こちらの方が昔からある。ここから色温度3500kで撮影している。
橋からはクイーンズスクエア方面を望める。この橋は割と最近できたもので、コロナ以前は確かなかったと思う。おかげで行き来がかなり便利になった。
みなとみらい方面。割と広めの道路だが交通量は疎らだ。
撮っていて気づいたこと
ビルトロックス先輩 次男の33mmを使っていて思ったこと。
抜けの良さ
繰り返しになるが、このレンズは抜けが良い。F1.4の明るさに加えてスッキリクリアに映るので夜景スナップにおすすめだ。
X-T4ではカメラ内部でHDR撮影ができる。そこそこのシャッタースピードでも可能な上、左側のダイヤルでワンタッチにできるスグレモノ。
特に実力を発揮するのがネオン管やLEDのような点光源で、この機能を使うと肉眼での見た目に近い色合いで写し取ることが可能。この赤色はjpg撮って出しだとなかなか難しい。
これは別日に取った写真で左が通常右がHDRとなる。あらためて思うがレンズの抜けが本当に良い。中華街朝陽門の写真とかこれもう調整要らないんじゃないかな。
AFをたまに外す
AFは速いがたまに外すことがある。道路の真ん中に立って映す構図をたまに取ることがあるが、このような無限遠構図を撮ろうとするとピントを外すことがあった。
とはいえこれは夜間の点光源のような極端なピント合わせをやったからで、日中や近傍などの通常撮影の範疇なら問題ないレベル。
絞りリングが無段階
このレンズの絞りリングは23mm F1.4同様クリック感のない無段階調整のものとなる。従来のレンズを使っていた人は面食らうかもしれないが意外と悪くない。
ミラーレスは露出が視覚的にわかりやすいので、シャッタースピードの代わりに絞りで露出調整してもいいかもしれない。
修理対応どうするか
ふと思ったのだが、このレンズは修理するときどうするんだろう。TTArtisanは電子接点がないから物理的に壊れない限り問題ないし、安いから最悪ぶっ壊れても諦める人も多いだろうが、Viltroxはちょっと悩むレベル。
この辺に不安を感じる人は純正とかシグマにしておいた方がいいかもしれない。
まとめ
大きな欠点やクセもなく使いやすいレンズ。絞り開放でもまずまず写り、F2.8くらいまで絞ると解像度は改善する。純正より劣るとか、価格の割にとか聞くが、十分高性能なのではじめからコレ選んでも全く問題ないレベル。
鏡胴の仕上げやビルドクオリティが高く、所有欲を満たせる一品でもある。うっかりするとペンタックスのリミテッドレンズみたいにシリーズ一式揃えたくなる魅力がある。…というかすでにそうなってしまった。
抜けのいいクリアの描写、魅力的なルックスや質感、リーズナブルな価格と三拍子揃った良レンズ。これは国産レンズもうかうかしていられない。
関連商品
純正品のフジノンレンズを紹介。競合商品は以下の3点が有力。
XF35mmF1.4 R
神レンズと名高い逸品。ペンタックスにおけるFA31mmのようなポジションのレンズと思われる。
防水防滴がない、AFがボディ内モーター駆動でうるさい、角型フードが使いにくい等相応の古さがあり、事実上の新型33mm F1.4がありつつも、今尚支持される根強い人気を誇る。
ちょっと興味があるけど、うちさぁロックス先輩きちゃったんだよね…。
XF35mm F2 R WR
富士フイルム純正のレンズで、F2と明るさは一歩譲るもののその分コンパクト。シルバーモデルがあるのもよい。
ポイントは防塵防滴を備えている点。ビルトロックス23mmは防塵防滴ではないので、信頼性を求める人、過酷な状況で使用する人はこちらがおすすめか。
XF33mmF1.4 R LM WR
同じく富士フイルム純正のレンズで、ビルトロックスと同じF1.4となる。事実上35mm F1.4の新型にあたるレンズで、AF速度や抜けの良さなど現代風の作りにリニューアルされている。
防塵防滴、耐低温を備えているため弟分の35mmF2と同じくハードユース向け。
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